無水鍋とは
無水鍋とは、1953年に誕生した日本初のアルミ合金鋳物厚手鍋のことです。「素材の旨味と栄養を生かしたスピーディーな料理をいかにつくるか」を追及して完成した、鍋の傑作ともいえる商品です。 発売当初から大ヒットし、厚手鋳物鍋のベストセラーとうたわれました。現在までの販売累計から考えると、無水鍋?は日本のご家庭の4世帯に1世帯の割合で使われていることになります。 無水鍋?は発売以来の機能と基本デザインを忠実に守り続けています。
無水鍋で炊いたご飯がおいしい理由
無水鍋の原点は、昔、かまどで使われていた「羽釜」にあり、その形をヒントにデザインされています。
また、蓋も重くできていて、羽釜の木の蓋と同じように蓋と本体がピッタリとくっついて蒸気を逃がさず、 内部が高温で均一に保たれるので、米のデンプンのα化※が一層進み、ふっくらとおいしいごはんが炊けるというわけです。
※デンプンのα化
デンプンにはα型とβ型があり、βは分子が規則正しく並んでいるため水や消化液が浸透しにくい「生の状態」をいい、αは、デンプンに水を加えて加熱することにより分子が壊れて粘化し、口あたりがやわらかく消化吸収がよくなる状態をいいます。
こだわりの日本製
無水鍋?の製造工程は非常にシンプルです。
アルミニウム合金を溶かして金型に流し込み2~3分で固まったところで取り出して表面の切削加工、そして研摩。これで完成なのですが、単純ゆえに経験を積んだ職人の手仕事によるところが大きいのです。 広島市にある創業80余年の製造元ではこの道数十年という技能に長けた熟練職人たちが、無水鍋?の品質維持向上につとめています。
そしてその技術は日々、先輩から後輩へと受け継がれています。