創業明治30(1897)年の今吉商店は、倉敷市西阿知地区にていぐさ製品を製造しています。現在は、4代目である今吉正行さんが明治の創業当初と変わらない製法で畳や花ござをつくり続け、100年以上続く伝統技術を守っています。
いぐさと岡山県の結びつき
明治の創業当初より変わらない製法で100年以上続く技術を守る今吉商店。
200年後の歴史、花ござ発祥の地、倉敷
古くからいぐさの産地として知られ、明治時代にはいぐさ製品が日本の重要輸出品のひとつに数えられていた岡山。晴れのくにおかやまと呼ばれるほど、晴れの日が多くいぐさを育てるのに最適な環境ということもあり、かつてはいぐさの生産量は日本一を誇っていました。岡山県庁に「いぐさ課」というのがあったほどです。 倉敷市の西阿知駅はござの出荷拠点として賑わい、ここから全国、さらには海外へと出荷されていたそうです。以前のような倉庫はもうありませんが、貨車用の線路は今もなお残っています。
花ござに物品税がかかっている時代もありました。どの自宅にも畳はありましたが、その畳の上に敷く花ござは贅沢品として物品税がかかっていたのです。畳・ござと花ござの違いは、色になります。色が付いているござが花ござです。ござを染め始めたのは明治前半。染まりにくいいぐさを染められるように研究しのも倉敷の人、磯崎眠亀(いそざきみんき)さんです。磯崎眠亀(1834~1908)は、非常に精巧な花ござの発明で知られています。織機の改良や発明によって、次々と新しいものを生み出していきました。そして現在も、明治の頃から変わらない染色方法で染めています。
手話からわかるいぐさと岡山県の結びつき
手話で「岡山」を意味するかたちは、イ草を使って畳を織る動作からきていると言われます。それだけ古くから地元に根差したイ草製品。花ござの製造会社も、昭和30年頃には西阿知地区だけで200社程あったそうです。しかし、それから10年も経つと、安い中国製品におされて、業者の数は徐々に減っていきました。
いぐさと岡山県の結びつき
古くからいぐさの産地として知られ、花ござ発祥でもある地岡山県倉敷市。
いぐさの魅力
実は天然のいぐさには様々な効果があります。いぐさの魅力を詳しくご案内します。
花ござ発祥の地を守る今吉商店
4代目である今吉正行さんが創業当初と変わらない製法で畳や花ござをつくり続け伝統技術を守っています。
今吉商店
創業明治30(1897)年の今吉商店は、倉敷市西阿知地区にていぐさ製品を製造しています。現在は、4代目である今吉正行さんが明治の創業当初と変わらない製法で畳や花ござをつくり続け、100年以上続く伝統技術を守っています。