丸三漆器について
岩手県一ノ関市にある丸三漆器は、創業明治37年。 初代青柳清之助氏の生まれ里の摺沢にて「丸三漆器工場」を創業し、丸三漆器ははじまりました。一貫生産にこだわり木地作りから、下地づくり、塗り、絵付けの仕上げまで15以上ある工程を丸三漆器にて全て行っています。
初代より言い伝えられてる「いい物を造れ」という言葉をかたくなに守り、現在も職人の手造りによる丈夫で美しい漆器を造り続けています。
平安時代から続く伝統模様
「草花模様」筆の勢いを使って描かれた草花が秀衡塗の魅力の内のひとつ。漆絵で描く模様は、ほとんどが草花。吉祥模様も鶴や亀などの生き物はなく、植物の松・竹・梅を描いています。
全て手描きの為、加飾師という職人により絵付けがされます。その時の職人の感情が絵に表れてしまう為、描く時は心を落ち着かせて描く事を大事にされています。そして、丁寧に描かれた加飾は見事な美しさです。
華やかな金箔
草木模様の他に、まず目に入るのが秀衡塗の目印ともなる金箔のひし形模様。金箔をあしらった加飾は、秀衡塗の特徴であり、丸三漆器が今後も絶やさず残していきたいという技術です。