露木木工所
大正15年の創業の露木木工所は、「生活文化の創造」暮らしをより楽しく、豊かにという想いで、小田原の地にて伝統の技術・技法を守りながら、今の生活に溶け込む新しい寄木細工を作り続けています。色や木目の異なったさまざまな木を寄せ合わせて細かい幾何学模様を生み出す寄木細工。細かい計算と精密な作業が求められるこの伝統工芸は江戸時代末にはじまり、現在は箱根・小田原地方が日本で唯一の産地です。
露木木工所4代目 寄木細工職人/露木清高さん
1979年小田原市生まれ。1926年(大正15年)創業・露木木工所の四代目。箱根寄木細工の伝統を受け継ぎながら、現代の生活に寄り添うモダンなデザインの作品を発表しています。
寄木細工とは
寄木細工の原点は江戸時代にさかのぼります。箱根町の畑宿で技法が確立され、現在では小田原と箱根が産地となっています。昭和59年には経済産業省に伝統工芸品として指定されました。様々な木材の色や木目の自然美を生かしながら寄せ合わせ、幾何学文様を作り出し一定厚みの「種木」を作り、その種木を加工し製品にする手作りの木工芸品です。
寄木細工の2種類の製作手法
ムク作り
寄せ木を施した「種木」とよばれるパーツをろくろで削り形にする手法。木を削り形をつくっているため、箱の内部も模様になっているのが特徴。
ズク貼り
寄木を施した「種木」とよばれるパーツを、かんなで薄く削り木箱に貼る手法。寄木細工の原点。