素材を美しく表現することに長けた、斬新な表現を持つ若手工芸家
日本で初めて磁器が誕生した400年の歴史を持つ佐賀県有田町。 その地で作陶する西隆行さんは、有田の標準的な天草陶土を使った磁器から、有田の型打ちによる成形のうつわ、陶器などを手がけています。 もともと西隆行さんは建築を学び、外構設計の仕事に就くも生業としての違和感を持っていたことから陶芸の道へ。有田窯業大学校の助手業の傍ら商品を流通しスタート、その後独立し作家活動を行っています。
使いやすさと芸術性を兼ね備えている!
SHIZUKUシリーズは、時が止まったかのような液体の自然な流れが特徴の磁器。こだわりのグラスが、心満たす語らいの時間を演出してくれます。
有田の轆轤技術をいかした美しさ
有田の轆轤技術が西さんの作品を支えています。この技術は有田で有名な人間国宝の井上萬二先生が師事していた奥川忠右衛門さんの内弟子にあたる奥川俊右衛門先生から、窯業大学の助手時代に教えていただいたそうです。轆轤のひき方は指の当て方や手の位置が異なったりといろいろありますが、有田はへらを使って形を作っていく特徴があります。