鋳心ノ工房
鋳金家・デザイナーでもある増田尚樹が、山形県山形市に工房を構え、日本に伝わる鋳物の伝統美を現代の生活様式へと提案するキャスティングスタジオ。
山形鋳物は約900年もの歴史をもち、“薄肉美麗”と呼ばれる伝統的な技術からなら鋳肌の美しさに定評があります。
「工芸が人々の暮らしに潤いを与える道具として今日性を持つことにより、新たな伝統は築かれる」という考えのもの、日本文化をシードとした鋳造品を中心に、ユニバーサルなデザインを製作しています。
山形鋳物の歴史
山形鋳物の歴史は古く、さかのぼること平安時代。
源頼義が山形地方を転戦していた頃、従事していた鋳物師が、山形市内を流れる馬見が崎川の砂と、土質が鋳物に適していると気付き、この地に留まったことがきっかけと言われています。盛んになったのは江戸時代初期のこと。
山形鋳物の特徴は薄くて軽いこと。薄くても保温性がある鋳物をつくるために砂型には最上川で採れる世界で最も細かい砂を使います。
その為、他の鉄器に比べより繊細な肌感が表現できるのです。
岩手県の南部鉄器と並び、鋳物の代表的産地であり、日本文化を代表する茶道の必需品である「茶の湯釜」の多くを生産しています。
伝統技法のひとつ「挽き目」を取り入れ、丁寧に仕上げたティーポットは鋳肌の美しさに定評があります。
機能的でモダンなデザイン
一般的な陶器の急須とは違い、鉄製だから丈夫で風情があります。
日本茶の急須としてだけでなく、紅茶、中国茶などの茶器としてご利用いただけます。
優れた保温性で冷めにくい
鋳物のティーポットの特徴は、保温性があるところです。
お湯の温度を保ち、茶葉の味と香りをじっくりと楽しめます。
水洗い可能で使いやすい
内側がホーロー加工なので、水滴が残っていても錆びにくくなっています。
お茶切れが良く、注ぎやすい
注ぎ口を削っては磨き、削っては磨き、と1つ1つ手作業によるいくつもの行程を経て作られています。
丁寧に仕上げられた注ぎ口はお茶の切れ味が良いのも特徴です。