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我戸幹男商店

我戸幹男商店

我戸幹男商店は明治41(1908)年、山中漆器の生産地として知られる石川県の山中温泉地区で、我戸木工所として創業しました。
山中漆器は、轆轤(ろくろ)で挽いた木地の美しさを最大の持ち味とする漆器です。我戸木工所では山中漆器の木地師であった創業者・我戸幹男の理念を受け継ぎ、木地の完成度にこだわった製品を数多く作り上げてきました。近年は、山中漆器の伝統にデザイナーの新しい感性を融合させた新しい漆器を世に送り出し、新たな注目を集めています。
現代の暮らしに馴染むデザインでありながら、その端正なたたずまいと使う人を魅了する圧倒的な美しさは、歴史と伝統ある山中漆器ならではのもの。日々の暮らしを豊かにしてくれる工芸品として、ぜひ手元に置きたい存在です。

山中漆器の歴史

山中漆器の歴史は約400年前、安土桃山時代にまでさかのぼります。越前の国を出て山々を渡り歩きながら生活していた木地師の一団が、石川県加賀市山中温泉の真砂という集落に定住したことが始まりだとされています。
当時、山中温泉には多くの湯治客が訪れており、彼らの作る漆器は土産物として人気を集めました。江戸中頃からは、塗りや蒔絵の技術を会津、京都、金沢などから導入して、漆器の産地として発展しました。
その後、天保年間には蒔絵師である会津屋由蔵が活躍し、弘化年間には糸目挽きの名工、蓑屋平兵衛が名をはせたました。さらに近代では、加飾挽きの名工と呼ばれる築城良太郎らが活躍し、山中漆器発展の基礎が築かれました。

我戸幹男商店の商品の特徴

我戸幹男商店の製品は、山中漆器が誇る職人の技術と、デザイナーのコラボーレションによって作り出されています。芸術性の高さと実用性を兼ね備えたデザインが特徴で、熟練した轆轤職人による精巧な加工が、凜としたたたずまいを生み出しています。素材はすべて国産材を使い、国内で加工・製造されています。
新製品を開発する際は、そのシルエットへのこだわりに、並々ならぬ情熱が注がれています。日本の伝統的な和の美意識に基づいて無駄な要素を削ぎ落とし、いつの時代でも、誰が見ても、美しいと感じられる形を追求しています。
デザイナーによって計算され尽くしたたシルエットは、卓越した技術を持つ轆轤職人の手によって、寸分違わぬ精度で再現されます。

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