椹の力でごはんをもっと美味しく
美しく香り高いとっておきのおひつ
やさしい木の香りがごはんを引き立てる、見た目にも美しいおひつ。このとっておきのおひつの力で、毎日のごはんをもっと美味しく味わってみませんか。中川木工芸は京都白川で生まれ、木桶づくりの伝統を守りながら、現代の生活で使える新しい木工芸品を生み出し続けている木工房。そんな中川木工芸がつくりあげたのが、椹(さわら)が水分を調節することで、ごはんを美味しいまま保ってくれる上質なおひつです。
中川木工芸について
無駄のない洗練されたフォルムとなめらかな木の質感が魅力の、白木の美しい工芸品。そんな木製品の数々を製作している中川木工芸は、木桶づくりの修業を積んだ初代亀一が、京都白川で1961年に開いた工房です。約700年前、室町時代から受け継がれる伝統的な製作技法を用いて、白木の実用的な木製品を制作。現在は二代目清司が京都の工房を受け継ぐとともに、三代目周士が滋賀の「比良工房」を主宰し、2つの工房体制で運営されています。
すっきりとシンプルで上品なおひつ
この椹おひつは、釘のような金属の接合道具をいっさい使用せず、ひとつずつ丁寧に木を張り合わせてつくられています。白木の色がすっきりと美しく、シンプルで無駄のないデザインなので、和の食卓だけでなく洋食のテーブルにもなじみます。ほかの食器とも調和しやすいシルバーのタガが、全体の程よいアクセントに。椹のしつこくない上品な木の香りが漂い、ごはんの味と香りを引き立てます。
ごはんと相性がよい椹を使用
おひつに使用されている木材は、木曽椹。木はそれぞれの種類によって特有の香りを持っていますが、この椹の香りはごはんとの相性が非常によいと言われています。また、油分を多く含むため水に強いのも、椹がおひつの素材として選ばれる理由のひとつ。炊きたてのごはんの余分な水分を適度に吸い取ってごはんのうまみを引き出し、また程よい香りがごはんの香りと調和します。
おひつに入れると、もっちり美味しいごはんに
使うだけでいつものごはんが美味しくなると言われる椹おひつ。厳選された木曽椹でつくられたおひつは、ごはんが一定の湿度を保てるよう、水分を程よく調節してくれるのです。温かいごはんの水分は吸収し、冷めたごはんはカチカチになってしまわないよう水分を補ってくれます。この水分調節によって、おひつに入れたごはんは保存後も味が落ちてしまうことなく、常にふわふわの美味しい状態に。一度にたくさんごはんを炊いても、ずっと炊きたてのもっちり感を楽しめます。
サイズは一合分余裕を持たせて
おひつを使ってより美味しいごはんを楽しむために重要なのが、おひつのサイズ選び。いつも炊くごはんの量よりも一合多いサイズを目安にします。一合余裕を持ったサイズにすることで、おひつの大切な役割である水分調節がよりうまくいくようになるのです。ただし、サイズと同じ分量のごはんを入れるならできるだけ早めに茶碗によそう、大きいおひつに少量のごはんを入れるなら隅に寄せて乾燥を防ぐといった工夫をすれば、多少のサイズ違いはカバーできますよ。
ちらし寿司や炊き込みご飯にもおすすめ
ごはんを美味しく保ってくれる中川木工芸の椹おひつ。白いごはんを入れるのはもちろん、炊き込みご飯やちらし寿司にもぴったりです。椹は耐酸性が高く、酢飯を入れても傷みにくいので安心。伝統の技術で丁寧に加工された美しい白木が、ごはんや鮮やかな具材の色を引き立て、ぐっと美味しそうに見せてくれるでしょう。このおひつから盛り付けるだけで、いつものごはんが上品な香りと上質な味をまといます。
お手入れ方法
- ご使用前は、一度水をくぐらせてからご使用ください。
- ご使用後は亀の子タワシなどで洗って水分を拭き取り、風通しのよい日陰で乾燥させてください。
- 汚れがついた場合は、薄めた洗剤をつけたスポンジで洗ってよくすすいでください。
- 長期間使用しないときは紙などで包んで、換気のよいところで保管してください。
- 自動食器洗浄機、電子レンジ、オーブンの使用はできません。
お取り扱い上の注意
- 十分に乾燥せずに保管しておくと、黒ずんでくることがあります。
- 赤ワインなど色素の強い物を入れると、着色してしまうことがあります。
- 長期間使用しない場合や気候条件によっては、タガ落ちしたり底から水漏れしたりすることがあります。しばらく水をはっておけば木が膨らんで水漏れしなくなります。(万が一改善されないようなときはご相談ください。桶は本来、修理をしながら長年使用できるような構造になっています。)
- 木の樹脂成分によるヤニ(斑点)が出ることがあります。これは木の樹脂成分が表面に出てきたものです。サンドペーパーで擦るか、エタノールなどで拭き取ってください。
中川木工芸
約700年前から続く木桶の伝統技術を活かした現代的な工芸品は、海外でも評価されています。平成25年にパリで作品を発表し、その後もヨーロッパやアメリカの展示会において積極的に出展。デザイナーとコラボすることで、日本の伝統的な技術をアートにも近い現代的なデザインと融合させた工芸品を生み出し、海外からも高い評価を得るようになりました。異なる文化から刺激を受けながら、新しいマーケットを開拓し続け、日本の木桶という伝統を日々新しいかたちで発信しています。