古くから刃物製造を地場産業としてきた、播州小野で作られた生花鋏です。

230余年の歴史と伝統に裏打ちされた技術によって生み出される鋏は、鋭い切れ味で、生けた花を長持ちさせてくれます。
ひと口に花といっても、その種類はじつにさまざま。枝や茎の固さや太さがそれぞれ異なりますが、しっかりした作りの生花鋏が一丁あれば、どんな花にも対応できます。

こちらの生花鋏は、池坊型と呼ばれる形状で、持ち手の先がくるりと丸まっている「わらび手」が特徴です。
このわらび手の部分を用いて、硬い枝を持つ枝ものの切り口を潰し、水揚げを良くします。
鋏の刃の角度が鋭角になっているのは、枝や茎の断面の繊維を潰さないように切るため。
そうすることで、水の吸い上げを妨げることなく、生けた花を長く楽しめます。
元気がなくなってきたら生花鋏で茎を切り、水揚げケアをすると、さらに長持ちするでしょう。

ご使用後はよく拭いてから、刃の部分にミシン油等を塗って保管することで錆びの発生を防ぎ、良い切れ味を保てます。
華道はもちろん、フラワーアレンジメントなど切花用にお使いいただける小野の鋏。
日本のお土産として、海外の方にプレゼントするのにもふさわしい逸品です。

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