雄勝硯生産販売協同組合
宮城県石巻市の雄勝硯(すずり)は約600年の歴史があるといわれ、国の伝統的工芸品に指定されています。石巻市では、雄勝硯をはじめとする雄勝石産業の活性化を図るため、雄勝硯生産販売協同組合と連携してプロジェクトを立ち上げ、食器や花器など新分野商品の開発を行いました。
昭和の後半まで学童硯を中心に産業として栄えましたが、産業としては衰退傾向にあり、そして2011年3月11日に発生した東日本大震災で壊滅的打撃を受けました。
しかし、現在でもその美しさと伝統的な技術は、高い人気を誇り、雄勝硯生産販売協同組合では、産業の復興を目指し、日本国内のみならず、海外でも展示会を行うなど様々な活動を行っています。
国の伝統芸品指定
雄勝硯について
国の伝統工芸品の指定を受けている「雄勝硯」。
雄勝硯の素材である「玄昌石(げんしょうせき)」は600年以上も昔から、硯の原石として使用されています。
かつては日本製の硯の90%のシェアを誇るほど産業が栄え、室町時代にはじまったとされる雄勝硯の歴史と職人の高い技術を継承してきました。
以来600年の歴史と伝統を誇り、営々として命脈を保ち続け、依然昔ながらの手作りの製法により、硯工人の腕ひとつ、呼吸ひとつで、丹念に彫り上げられている雄勝硯は、我が国誇る伝統的工芸品の一つとして昭和60年5月に通商産業大臣より国の伝統的工芸品の指定を受けました。
高級料亭でも使用される
食卓を彩る雄勝石プレート
独特の滑らかさと高級感を持つ石皿は、和洋どんなメニューにもしっくりと合い、ホテルや高級料亭からも問合せが寄せられています。
雄勝石はもともと硯として使用されている石ですが、その黒の美しさや、優美な石肌を生かし、プレートなどの硯以外の石工芸品が作られるようになりました。
このプレートは、石を割った時に表れる自然な石肌をそのまま生かしているので、一点一点風合いが異なり、その温もりある表情はどんな料理も美味しく引き立てます。